「ピンホール」とは?
「袋が膨らんでいるはずなのに、しぼんでいる」「真空パックの中身が腐っている」。こうしたトラブルの多くは、ピンホールが原因です。ピンホールとは、針で突いたような目に見えないほど小さな穴のことです。
ピンホールのイメージ(漏れる!)
ピンホールが発生する主な3つの原因
1. 突き刺しピンホール
中身の尖ったもの(骨付き肉、乾燥パスタ、凍った食品など)が内側からフィルムを突き破る。
- 対策: ナイロン(NY)などの突き刺しに強いフィルムを厚く使う。
2. 屈曲(くっきょく)ピンホール
輸送中の振動で袋が細かく揺れ、折り目や角が何度もこすれることで穴が開く。
- 対策: 柔軟性のあるフィルムを選んだり、ダンボールの中の隙間をなくして「遊び」を減らす。
3. 摩耗(まもう)ピンホール
袋同士、あるいは袋と箱がこすれて、表面が削れて穴が開く。
- 対策: 外側に強いPETフィルムを使ったり、オーバーラミネートで保護する。
現場での検査方法:リークテスト
ピンホールがあるかどうかを調べるために、現場では以下のような検査を行います。
- 水中加圧テスト: 袋を水の中に沈めて空気を送り込み、泡が出てこないか確認する。
- 吸引テスト: 真空状態にして、一定時間たっても空気が入ってこないか確認する。
- 浸透液テスト: 赤い検査液(着色液)を袋に入れ、外側に染み出してこないか確認する。
まとめ
- ピンホールは、パッケージの密封性を壊す最大の敵。
- 中身の形状や輸送条件を考えて、適切なフィルム構成(厚みや素材)を選ぶ必要がある。
- 事故を未然に防ぐために、製造ラインでの定期的なリークテストが欠かせません。
参考文献
- 日本包装学会 編『包装学便覧』
- 軟包装衛生協議会 トラブル事例集
- フィルムメーカー各社の耐ピンホール試験データ