フィルムツールズフィルムツールズ

フィルムコンバータ向けの業務支援計算ツール

「オーバーコート」とは?

「オーバーコート」は、印刷が終わったフィルムの表面に、透明なコーティング剤(ニスや合成樹脂)を塗る加工のことです。フィルムを貼り合わせる「ラミネート」をしない場合でも、表面を保護したり機能を加えたりするために行われます。

オーバーコートのイメージ図(上塗り!)

印刷済みの基材 オーバーコート剤 (透明)

オーバーコートの主な目的

  1. インキの脱落防止(耐摩耗性): フィルムの「表刷り(おもてずり)」をした際、こすれてインキが剥げないように守ります。
  2. 耐熱性の向上: ヒートシールの熱でインキが熱板に張り付くのを防ぐため、熱に強いコート剤を塗ります。
  3. 滑り性(スリップ性)の調整: 機械での通りを良くするために、表面を滑りやすくします。
  4. 艶出し(グロス)・艶消し(マット): 見た目の質感をコントロールし、高級感や落ち着いた雰囲気を演出します。

どんな製品に使われる?

  • レジ袋・紙袋: 表刷りのインキ保護。
  • カップ麺の蓋: 熱板への張り付き防止。
  • ラベル・シール: 表面の傷防止と艶出し。

まとめ

  1. オーバーコートは、印刷の最後に行う「透明な上塗り」。
  2. 保護・耐熱・滑り・見た目の向上など、多目的に使われる。
  3. フィルムを貼り合わせない(単層の)パッケージには欠かせない仕上げ工程です。

参考文献

  • 日本印刷産業連合会「印刷の知識」
  • 印刷インキメーカー各社のニス・コート剤カタログ
  • 日本包装学会 編『包装学便覧』