「オーバーコート」とは?
「オーバーコート」は、印刷が終わったフィルムの表面に、透明なコーティング剤(ニスや合成樹脂)を塗る加工のことです。フィルムを貼り合わせる「ラミネート」をしない場合でも、表面を保護したり機能を加えたりするために行われます。
オーバーコートのイメージ図(上塗り!)
オーバーコートの主な目的
- インキの脱落防止(耐摩耗性): フィルムの「表刷り(おもてずり)」をした際、こすれてインキが剥げないように守ります。
- 耐熱性の向上: ヒートシールの熱でインキが熱板に張り付くのを防ぐため、熱に強いコート剤を塗ります。
- 滑り性(スリップ性)の調整: 機械での通りを良くするために、表面を滑りやすくします。
- 艶出し(グロス)・艶消し(マット): 見た目の質感をコントロールし、高級感や落ち着いた雰囲気を演出します。
どんな製品に使われる?
- レジ袋・紙袋: 表刷りのインキ保護。
- カップ麺の蓋: 熱板への張り付き防止。
- ラベル・シール: 表面の傷防止と艶出し。
まとめ
- オーバーコートは、印刷の最後に行う「透明な上塗り」。
- 保護・耐熱・滑り・見た目の向上など、多目的に使われる。
- フィルムを貼り合わせない(単層の)パッケージには欠かせない仕上げ工程です。
参考文献
- 日本印刷産業連合会「印刷の知識」
- 印刷インキメーカー各社のニス・コート剤カタログ
- 日本包装学会 編『包装学便覧』