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「グラビア印刷」とは?

食品の袋やお菓子のパッケージなど、私たちの身の回りにあるフィルム製品の多くは「グラビア印刷」という手法で印刷されています。

グラビア印刷の仕組み

グラビア印刷は「凹版(おうはん)印刷」の一種です。

  1. 版(シリンダー): 鉄の芯に銅メッキを施した重いローラーに、微細な穴(セル)を彫って作ります。
  2. インキの付着: シリンダーがインキの入った容器の中を回転し、表面にインキを付けます。
  3. ドクターブレード: 余分なインキを金属製のヘラ(ドクター)でかき落とし、セルの部分だけにインキを残します。
  4. 転写: ゴム製のローラー(圧胴)でフィルムをシリンダーに押し付け、インキを転写します。

グラビア印刷の仕組み(イメージ図)

インキ舟 版胴 (シリンダー) ドクターブレード (余分なインキを削る) フィルム 圧胴

グラビア印刷のメリット

  • 圧倒的な再現性: 写真のような細かいグラデーションや、鮮やかな色彩を美しく表現できます。
  • 大量印刷に最適: シリンダーが非常に丈夫なため、数万メートルという大量の印刷を高速で行うことができます。
  • インキ膜が厚い: インキがしっかり乗るため、発色が良く高級感が出ます。

グラビア印刷のデメリット

  • 版代(製版代)が高い: 鉄の重いシリンダーを色数分作る必要があるため、初期費用が数十万円かかるのが一般的です。
  • 小ロットに不向き: 版代の負担が大きいため、少量の印刷では1枚あたりのコストが非常に高くなります。

特徴のまとめ

項目特徴
印刷手法凹版(おうはん)
得意なもの大量生産、高級感、写真再現
苦手なもの少量の印刷、初期費用の低減

まとめ

  1. グラビア印刷は「凹んだ部分にインキを入れる」方式の印刷。
  2. 再現性が高く高速なため、大手メーカーの定番商品などに使われる。
  3. 初期費用の「版代」が高いため、大量に作ることでコストを下げるのが一般的です。

参考文献

  • 日本印刷産業連合会「印刷の知識」
  • 日本包装学会 編『包装学便覧』