「グラビア印刷」とは?
食品の袋やお菓子のパッケージなど、私たちの身の回りにあるフィルム製品の多くは「グラビア印刷」という手法で印刷されています。
グラビア印刷の仕組み
グラビア印刷は「凹版(おうはん)印刷」の一種です。
- 版(シリンダー): 鉄の芯に銅メッキを施した重いローラーに、微細な穴(セル)を彫って作ります。
- インキの付着: シリンダーがインキの入った容器の中を回転し、表面にインキを付けます。
- ドクターブレード: 余分なインキを金属製のヘラ(ドクター)でかき落とし、セルの部分だけにインキを残します。
- 転写: ゴム製のローラー(圧胴)でフィルムをシリンダーに押し付け、インキを転写します。
グラビア印刷の仕組み(イメージ図)
グラビア印刷のメリット
- 圧倒的な再現性: 写真のような細かいグラデーションや、鮮やかな色彩を美しく表現できます。
- 大量印刷に最適: シリンダーが非常に丈夫なため、数万メートルという大量の印刷を高速で行うことができます。
- インキ膜が厚い: インキがしっかり乗るため、発色が良く高級感が出ます。
グラビア印刷のデメリット
- 版代(製版代)が高い: 鉄の重いシリンダーを色数分作る必要があるため、初期費用が数十万円かかるのが一般的です。
- 小ロットに不向き: 版代の負担が大きいため、少量の印刷では1枚あたりのコストが非常に高くなります。
特徴のまとめ
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 印刷手法 | 凹版(おうはん) |
| 得意なもの | 大量生産、高級感、写真再現 |
| 苦手なもの | 少量の印刷、初期費用の低減 |
まとめ
- グラビア印刷は「凹んだ部分にインキを入れる」方式の印刷。
- 再現性が高く高速なため、大手メーカーの定番商品などに使われる。
- 初期費用の「版代」が高いため、大量に作ることでコストを下げるのが一般的です。
参考文献
- 日本印刷産業連合会「印刷の知識」
- 日本包装学会 編『包装学便覧』