「マスターバッチ(添加剤)」とは?
透明なプラスチックを「白く」したり、フィルム同士がくっつかないように「滑りやすく」したりするためには、原材料の中に特殊な成分を混ぜ込む必要があります。そのための濃縮された粒(ペレット)を、 マスターバッチと呼びます。
マスターバッチのイメージ(混ぜる!)
マスターバッチの役割と種類
マスターバッチは、ベースとなる透明な樹脂(ポリエチレン等)に、特定の成分を高濃度で練り込んだものです。これを数%ほど混ぜるだけで、フィルムにさまざまな機能を持たせることができます。
1. 着色マスターバッチ(色を付ける)
- ホワイト(白ベタ): 酸化チタンを混ぜて、不透明な白いフィルムを作ります。
- カラー: 赤、青、黒など、あらゆる色を付けることができます。
2. アンチブロッキング剤 (AB剤)
- 役割: フィルムの表面に微細な凹凸を作り、フィルム同士がピタッとくっついて(ブロッキング)剥がれなくなるのを防ぎます。
3. スリップ剤(滑剤)
- 役割: フィルムの表面を滑りやすくします。これにより、機械での通りが良くなり、製袋スピードが上がります。
4. 帯電防止剤
- 役割: 静電気の発生を抑えます。ゴミの付着を防いだり、冬場のパチパチを軽減します。
実務での管理ポイント
- 添加量: 入れすぎると、ラミネートの接着力が落ちたり、表面が粉を吹いたり(ブリードアウト)することがあります。
- 分散: ムラなく混ざらないと、色ムラや機能のバラつきの原因になります。
まとめ
- マスターバッチは、機能性成分をギュッと凝縮した「魔法の粒」。
- 白くしたり、滑りを良くしたり、パッケージに必要な性能を後付けする。
- 適切な量を混ぜることが、品質安定のポイント。
参考文献
- 日本包装学会 編『包装学便覧』
- プラスチック用添加剤メーカー(マスターバッチ)技術資料