「インフレーション法」とは?
「インフレーション」とは「膨らませる」という意味です。プラスチックの原料を溶かし、空気を入れて風船(チューブ状)のように膨らませながら冷やしてフィルムを作る方法を、 インフレーション法と呼びます。
インフレーション法のイメージ図(膨らむ!)
インフレーション法の仕組み
- 原料の供給: ポリエチレンなどのペレットを熱で溶かします。
- 円形ダイから押し出し: 溶けた樹脂を、ドーナツ状の隙間から上に押し出します。
- 空気の注入: チューブの内側に空気を吹き込み、必要なサイズまで膨らませます(この倍率をブロー比と呼びます)。
- 冷却と巻き取り: 周りから空気を当てて冷やし、最後は平らに潰してロール状に巻き取ります。
インフレーション法の特徴
- 最初から「筒状」: 左右にシール(接着)がない筒状のフィルムができるため、そのまま底だけシールすればゴミ袋やレジ袋になります。
- 強度が均一: 縦にも横にも膨らませるため、引き裂きに対する強度がバランス良く備わります。
- コストパフォーマンスが良い: 設備が比較的シンプルで、一度に大量のフィルムを安定して作ることができます。
主な用途
- ポリエチレン製品: レジ袋、ゴミ袋、規格袋(ポリ袋)。
- 農業用フィルム: ビニールハウスのカバーなど。
- 多層フィルム: 複数の樹脂を同時に膨らませて、機能性を持たせたフィルム。
まとめ
- インフレーション法は、樹脂を「風船」のように膨らませて作る製法。
- レジ袋やゴミ袋など、ポリエチレン製品の多くはこの方法で作られる。
- 筒状であることを活かして、効率よく袋を製造できるのが最大のメリットです。
参考文献
- 日本包装学会 編『包装学便覧』
- プラスチック循環利用協会「プラスチックの基礎知識」
- フィルム成形機メーカー各社の技術資料