「ノンソルベントラミネート」とは?
ノンソルベント(Non-Solvent:無溶剤)ラミネートは、環境意識の高まりとともに普及が進んでいる貼り合わせ技術です。
ノンソルベントラミネートの仕組み
ドライラミネートが溶剤(シンナーなど)で接着剤を薄めるのに対し、ノンソルベントラミネートは「薄めない」のが最大の特徴です。
- 接着剤の加熱: そのままではドロドロして塗りにくいため、専用の装置で接着剤を温めて、塗りやすい柔らかさにします。
- 塗布と貼り合わせ: 接着剤をフィルムに塗り、すぐに別のフィルムを重ねて貼り合わせます。
- 乾燥工程がない: 飛ばすべき溶剤がないため、大きな乾燥用ドライヤーが必要ありません。
- エージング: ドライラミネート同様、貼り合わせた後に数日置いて接着剤を固めます。
ノンソルベントラミネートの仕組み(イメージ図)
ノンソルベントラミネートのメリット
1. 臭いがない
溶剤(シンナー)を使わないため、完成した袋に溶剤の臭いが残るリスクがゼロです。食品パッケージに非常に適しています。
2. 環境に優しい
大気中への溶剤の排出がなく、乾燥のための電力消費も大幅に抑えられます。
3. コスト削減
ドライヤーを使わないため、工場の電気代を削減できるほか、溶剤そのものの購入費用もかかりません。
実務での注意点
- 初期の接着力が弱い: 接着剤が完全に固まるまで時間がかかるため、貼り合わせた直後はフィルムがズレやすいという課題があります。
- 適性の確認: 一部の素材(特に厚いフィルム同士やアルミ箔)では、接着強度がドライラミネートに及ばない場合があります。
まとめ
- ノンソルベントラミネートは、接着剤を「溶剤で薄めない」手法。
- 食品への安全性(無臭)と、環境負荷の低減が最大の強み。
- 接着剤が固まるまで、より丁寧な管理が必要な手法です。
参考文献
- 日本包装学会 編『包装学便覧』
- 日本ラミネーティング協会 資料