「PL制度(ポジティブリスト)」とは?
食品パッケージの安全性を守るためのルールが、2020年に大きく変わりました。それがポジティブリスト(PL)制度 です。これまで以上に、「何を使ってフィルムを作っているか」が厳しく問われるようになりました。
ポジティブリストのイメージ(許可されたものだけ!)
1. ポジティブリスト制度とは?
これまでの日本のルールは「使ってはいけないもの」を決める方式(ネガティブリスト)が中心でした。
新しいポジティブリスト制度は、厚生労働省が「安全性を確認し、使用を認めた物質」だけをリストアップし、** 「そのリストに載っているもの以外は、食品包装に使ってはいけない」**という極めて厳しいルールです。
2. 実務での対応:適合証明書
食品メーカーやコンバータ(加工会社)は、使用するフィルムがこの制度に守られていることを証明しなければなりません。
- 確認方法: フィルムメーカーから**「PL制度適合証明書」**や、業界団体が発行する確認証を入手します。
- 対象: 食品に直接触れる層(シーラント層など)だけでなく、中身に移行する恐れのある層すべてが対象となります。
なぜこの制度が必要なのか?
海外(欧米)ではすでにこの方式が主流であり、日本の食品パッケージの安全基準を世界レベルに合わせる(ハーモナイズ)目的があります。これにより、日本の食品をより安全に海外へ輸出できるようにもなります。
まとめ
- **PL制度(ポジティブリスト制度)**は、「安全なものだけを使う」許可制。
- 食品衛生法に基づき、2020年6月から施行されている。
- 実務では、メーカーからの適合証明書を確認することが必須の業務となります。
参考文献
- 厚生労働省「食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度」
- 食品衛生法 第18条 第3項
- 日本包装学会 編『包装学便覧』