「ロス率」とは?
フィルムの加工において、製品として出荷できずに捨ててしまう部分の割合をロス率 と呼びます。10,000メートルの材料を使って9,500メートルの製品ができた場合、500メートル(5%)がロスとなります。この数値をいかに下げるかが、工場の利益に直結します。
ロスのイメージ図(どこで消える?)
ロスが発生する主な原因
- 巻出し・巻終りロス: 機械にセットして流れが安定するまでの「通し損」や、ロールの最後に残る使い切れない部分。
- 段取り(切り替え)ロス: 色合わせ(調色)や位置合わせ(見当合わせ)の間に流れるフィルム。
- 耳カス(スリットロス): 巾を整えるために左右を切り落とす部分。
- 不良ロス: 印刷の汚れ、シワ、シール不良などで検品ではじかれた部分。
ロス率の計算式
一般的には、以下の式で算出されます。
ロス率(%) = (材料投入量 − 完成品量) ÷ 材料投入量 × 100
- 実務のポイント: 見積計算では、このロス率を見込んで材料を発注します。「10,000枚作りたいなら、ロス5%を考えて10,500枚分の材料を用意しよう」という考え方です。
まとめ
- ロス率は、材料のうち「製品にならなかった無駄」の割合。
- 多くの工程(印刷➡ラミ➡製袋)を通るほど、ロスは積み重なっていく。
- 小ロット(作る枚数が少ない)ほど、段取りロスの比率が大きくなり、単価が高くなる傾向があります。
参考文献
- 日本包装学会 編『包装学便覧』
- 工場管理・生産管理の基本用語集
- 全日本プラスチック製品工業連合会 取引条件資料